液晶タブレット導入と教室展と日記は苦手

明けました。すでに明けました。
日記が苦手なのでリアルタイムでのご挨拶遅れましたね。おめでとうございました。
さて、昨年は生徒の数名が中学生になり、そのために少し退会待ちが解消しました。
中には数年お待ちいただいた方もいらっしゃいましたが、楽しく通ってくれている姿を見ると僕も嬉しいです。
生徒の中には高校生に進学した生徒もいましたが、その子は高校になっても子ども教室に通い続けたいとの希望で、小学生に混ざって引き続き通ってくれています。
それもまた格別に嬉しいことです。
人は変わっていく生き物ですが、変わらない部分を持ち続けることも素敵です。

さて、タイトルにあるように、アトリエでは液晶タブレットを導入しました。
というのも、アトリエには小学校低学年から通う子が多いのですが、高学年になっていくと好みや得意な方向が見えていきます。
絵画・イラスト・立体・・・・
この中でイラストに関して思うことがあったんですね。
小学校高学年になるとイラスト系に興味がある子は「イラスト」を描きたがります。
簡単に言うとアウトラインがあり、色は平面的に均一に塗り、フォルムはデフォルメされ簡略化されていきます。
平面的に均一に塗る・・・・これは絵画と相反する思想なんですが、イラストはデザインに位置づけられ、デザインというのは見る人全員に正しい情報を解釈の誤差なく伝えなければなりませんから、そのためにわかりやすく、単調にする必要があるわけです。

絵画は基本的には多様性や複雑性、一つの画面にどれだけの要素や表現が重層的に積み重なっているかが重要です。
アクリル絵の具や筆というのは絵画を制作するには向いていますが、デザインには向きません。
アクリルガッシュという刷毛ムラや色ムラのできにくい絵の具を使って塗ることはありますが、今のデザイン業界は当たり前ですがデジタルで処理されます。
コピックというイラスト専用マーカーも人気です。
確かにアクリルガッシュを筆塗りよりも軽いタッチで発色もきれいに塗れますが、世の中の流れはデジタルです。

手描きで”それなりに”うまく描けても、仕事にするには「デジタルで描けますか？」と問われてしまいます。
もちろん、”それなりに”を超えて”天才的に”描ければ、手描きだろうとその後の面倒な処理も誰かがやってくれるわけですが、天才は目指してなれるものでもありません。
アトリエに通っている子どもを見ると、割合は少ないですが美術系の高校に進学する生徒もいます。
美術系の高校に進学すると、その後クリエイティブな世界で仕事をしていく事を希望する可能性が大きくなります。
クリエイティブ系の中でのアート系は独立独歩・・・・勝手に頑張るしか無いです。
クラフト系は工房などに弟子入りして数年修行の後、独立・・・・でしょうか。
デザイン系はとっとと就職して実務経験積みながら転職や独立してキャリアアップ・・・・だと思います。

イラストはデザインに分類されるので、とっとと就職する必要があるんですが、「PC使えません」「Photoshop使えません」「イラレ使えません」「クリスタって何ですか？」という感じでは天才でなければ厳しいのです。もちろん、手描きで描ければデジタルでも理屈上は描けます。ツールに慣れさえすれば描けます。しかし、これが結構大変です。制作スタイルが固まれば固まるほど大変ですし、年を取れば取るほど大変です。そして”技術”というのはある程度は訓練ですので、触れてる時間が長いほうが身に付く技術も高まります。

と、いうことで、高学年くらいになってデザインやイラスト系に興味があり、手描きで一定の課題をクリアした場合には、アトリエでは積極的にデジタルに触れてもらっています。
アプリケーションはclip studioを使用します。

八千代本校は少人数ですが、少人数でないとできないことも多く、また一人の講師が「十分に」個々の生徒の制作に関われるのは5人までと思いますので、受入人数の拡充や移転しての教室拡大も考えたこともあるのですが、八千代本校はこのまま少人数制で、八千代本校ならではの特化した環境を構築して行きたいなと思います。
お待ちいただいている方には本当に申し訳ないですが、やはり教室としてやっている以上はワークショップで体験できるような制作を超えた制作を提供しなければと思いますので、ご理解いただければと思います。

僕も使いこなせてないので大きな声では言えませんが、実は３Dプリンタも導入済みだったりもしますが、それはまた別のお話・・・・。
そしてタイトルの教室展も書ける隙間が無くなったので、別のお話・・・・・・。