プロコース
コース概要
当アトリエではプロの作家を養成しています。 今までは独自プログラムによって、希望する生徒に直接指導していました。
オープンして7年ですが、現代美術の世界で国際舞台に羽ばたいた生徒をはじめ、オリジナルキャラクタの世界でプロとして活躍し、雑誌に作品が掲載されたり、読者プレゼントになった生徒など、数名の生徒が通いながら、または退会後も活躍するようになってきました。
そしてこの度、今までの経験と指導方法を踏まえて、プロになりたいという方の為のコースを設立いたしました。
美術やデザインの世界は学歴などはあまり活動において影響がありません。 作品の独自性を、活動する場所の歴史や流行などを踏まえて活動しなければなりません。 当アトリエでは、生徒一人ひとりが目指す先を見すえた上で計画を立て、少しづつでも目標に近づくようバックアップいたします。
銀座三越での展示風景
料金・時間
曜日・時間:
曜日・時間は通常コースと同じ月・木金土日の10:00~22:00(ただし、最終入室時間は20:00)ですが、概ね来る曜日と時間を決めていただきます。 これは、通常の生徒さんと一緒になると、その度ごとに違うメンバーとなるなど、一定の雰囲気が保てない為です。
入会金:10,000円
材料費:無料(基本的にご自身で揃えて下さい)
注)子ども教室開催の為、土曜日は午後2時半~、木曜日は15時30分~19時、第二第四金曜日15時~20時は閉室します。
隔週で日曜日の午前中に別会場で初心者の油彩画教室オープンの予定の為、準備が整い次第、隔週日曜日の午前中も閉室となります。
まず、最初からの流れを説明します。
1:面談
↓
2:目標と計画の決定
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3:デッサン×15枚
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4:平面あるいは立体などの基本演習×3作品
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5:オリジナル作品のプラン作成
↓
6:オリジナル作品制作
↓
7:作品のプレゼンテーション演習
↓
8:DM作成
↓
9:名刺・ポートフォリオ作成
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10:ホームページやFacebook、KindleなどのWEB上での展開
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11:搬入出など当日のスケジュール調整
↓
12:個展やイベント当日
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13:反省会
最初にいらした時のスキルに応じて、スキップできる工程もあるでしょうし、途中がスキップできる事もあると思いますが、この全工程を経て目標に至るには2年程は掛かるのではと思います。 基礎力があって、オリジナル作品をすぐに制作できる状態でも1年ほどは掛かると思います。
強い気持ちを持って目標に迎える方をお待ちしています。
SELECT NEWYORKでの交渉風景
香港BANK art fairでの展示風景
それぞれの工程の説明です。
1:面談
現在のスキルを見せて頂きます。 それによって以降の工程のどこから始めるか(スキップできる工程があるか)を検討いたします。
もう1つ、僕のスキルで指導できるか?(それ以上を望んでいるかどうか)また、目標が当アトリエで実現可能かどうか見極めて頂きます。
2:目標と計画の決定
現在のスキルと目標の高さを比較して計画を立てます。 個展なのかグループ展なのか、イベントへの参加なのか、またはその他か。
個展、グループ展、イベントによって作品点数や必要サイズに違いがあるので、どこのフィールドを目標とするかを定め、そこに向かって実現可能なスケジュールを組んでいきます。
3:デッサン×15枚
あくまで目安ですが、このコースの目標は活動を開始する。具体的な活動の本番を向かえる事に目標を置いていますので、このデッサン15枚は最高枚数と考えます。 もちろん、美大浪人生などはその段階で週に6日、一日6時間程をデッサンに費やすので、比較になりません。 しかし、デッサンが描ければ良い作品が造れる訳でも無いので、ここは僕の経験から15枚とします。
4:平面あるいは立体などの基本演習×3
立体、あるいは平面、もしくはその両方の基礎演習を行っていただきます。 課題をこなす事で技術力や制作の工程、素材などへの造詣を深めていただきます。
5:オリジナル作品のプラン作成
自分でテーマを設定し、素材やサイズを選び、どのような工程で制作するか。 その作品数はいくつ必要か。などを決定していきます。 もちろん最終目標である発表の場を想定してサイズや作品数を一緒に決めます。
6:オリジナル作品制作
上記プランにしたがって制作に入ります。 この工程が一番時間が必要となるでしょう。
7:作品のプレゼンテーション演習
展示をしているとお客さんや、あるいはスカウトに回ってるギャラリスト、雑誌などのメディア関係者など、多様な人から作品に関して説明を求められる事があります。 その時の対応の練習と考えて下さい。 個展などを行う場合は貸しギャラリーを押さえる時点で、ギャラリーに対して作品や活動について簡単なプレゼンが必要になる事がありますので、その対策も行います。
8:DM作成
イベントへの参加でも個展などの展覧会でも、人に知ってもらう必要があります。 イベントは告知をしなくても十分なお客さんと出会う事ができるものもありますが、その場合はちょっとしたポストカードの作品などがあると便利です。 ここでは、印刷所にデータ入稿できる状態でのポストカードの作り方を指導いたします。
9:名刺・ポートフォリオ作成
人と会うために必要な名刺の作成と、活動において必須になるポートフォリオ(作品ファイル)の制作をします。 ポートフォリオは展示中に作品に興味を持ってくれた人に対して、過去の作品やその場に展示していない作品を見せるために使います。
美術の場合はポートフォリオから作品が売れる事もたびたびあります。
10:ホームページやFacebook、KindleなどのWEB上での展開
WEBを活動の支援ツールとして利用する方法を指導します。
リアルな展示で作品の実物をみてもらう事が一番大切ですが、それだけで広がりを持たせるのは非常に難しいです。 最近では音楽でもそうですが、WEBによって作品が世界に発信できるようになり、そこから具体的な話につながる事もあります。
展示活動をすると、その後にホームページへのアクセスが一時的に増える事が良くあります。 これは作品に興味を持ってくれた人がそれだけ居ると言う事です。そのチャンスを逃さないように事前にWEBでの展開を一緒に考えておきます。
11:搬入出など当日のスケジュール調整
搬入出方法を考え、それに必要な手順と時間を確認しておきます。 レンタカーや赤帽などの配送業者の手配などが必要な場合は早めに動かなければなりません。
12:個展やイベント当日
当日を迎えます。
会期中少しでも多く勉強できるよう頑張って下さい!
13:反省会
全体の工程を振り返り、反省会をして次に繋げます。 もちろん、この時点で活動を諦めるという選択肢もあるでしょう。 活動を続けるというのはそれだけハードな事です。しかし、実を結んで行くと非常な喜びを得られます。