なんと、インタビューですってよ。
いや~時が経つのは早いものですね。
もうアトリエを開いてから10年はとっくに過ぎて20年経ちました。
老けるはずです。衰えるはずです。貫徹なんてできません。
長くやってると色々あります。
生徒が美術家デビューしたり、アイドルになったり、筋金入りのオタクだったのに高校では生徒会長だったり。
そして今回、ヒュースター株式会社が運営する塾比較サイト”スタディチェーン”からインタビューの依頼を頂きました。
ヒュースター株式会社、上記の塾比較サイトの運営と留学エージェントを事業内容とする、ガッツリ教育系の企業のようです。
ききき・・・・教育!?
そうか・・・・習い事も教育の場か!?
そんな事思ったこともないので何を聞かれるのか・・・・何を答えれば良いのか・・・・ドキドキ。。。。しながら当日を迎えるわけです。
普段僕が接するのは生徒と、それと美術界隈の人たちで、どっち道ラフなやり取りに終始しているので、WEBカメラにビシッとした感じのインタビュアーが登場した時にはうろたえましたが、柔和なキャラクターと丁寧なやり取りでリラックスして進められました。ん~敬語とかちゃんと使えてたかな・・・・むしろ使ったかな・・・・。無事終わったと思いきや、見返すとなんともぶっきらぼうというか、何も考えて無さそうな微妙な内容に見えなくもない。
ということで、ちょっと自分をフォローしておこうと思います。
大人の生徒はそれぞれ目的が異なって、多くは制作それ自体が目的になっているので、日々制作のお手伝いをさせて頂くのが僕の役目だと思っていますが、子どもに関しては制作は手段と言って良いです。僕は大して良い頭脳を持っていませんが、僕程度の人間が子ども時代に熱心に勉強の環境を与えられても、なかなか吸収できないんですね。勉強それ自体を楽しめると違うと思います。甥や従甥は勉強それ自体が好きだったので、もちろん頑張っていましたが僕のそれとは明らかに違う。そして明確な目標があるんですね。行きたい学校とか。
僕なんかは特に志望校などもなく、闇雲にできる範囲で頑張って、結果”挑戦校・実力校・滑り止め”を設定してましたよ・・。
今は2人とも中高一貫の進学校で、一人は4月から京大。京大が滑り止めって人間がいるんですね。。。。ビビります。東大は東京が嫌いとの事で京大。しかも滑り止め。意味不明。
僕はアートを始めてから初めて目標らしい目標を持ったと言っていいでしょう。
そうすると感じるわけです「おぉ、これが視野が広がるってやつか」と。
アートをやり始めると、それ以外のこともできなければなりません。まぁなんだってそうでしょうけど。
作品を発表したければギャラリーを探さなければなりません。入るのも敷居が高そうなのに、入ってギャラリストに話しかけなければなりません。
貸画廊は借りるのはそんなに難しい事ではないですが、ポートフォリを見せて作品について初めて学校関係以外の他人に説明しなければなりません。コミュニケーション能力。
展示するには宣伝必須。DM作らなきゃ。パソコンで印刷に必要な入稿データくらい作れないといけません。PCの技術力。
搬入当日は車で搬入。時には2トントラック。高速道路、首都高も必要。大都会東京の下道も車移動です。運転技術。
活動していると海外で展示する機会も訪れる事があります。英語力。
僕は今でも英語はボディランゲージと日本語で乗り切って、最終手段はGoogleあるいはChat-GPTなわけですが、海外のギャラリーとつながりのある作家を見渡して思うのは英語が話せるんですよ。少なくとも僕よりは。だけど僕の方が出てる学校は良いんですよ。最終学歴とか偏差値は僕のほうが良いんですよっ。
そこで感じたのが僕には手段が無かったって事です。人生の中で人生を切り開く手段を見つけたのが少し遅かったんだと思います。
彼らは僕より早く海外のギャラリーと繋がり、あるいは活動の初期から日本を超えて海外に目を向けていたために、英語を勉強してたんですね。
今ではサッカー教室で英語を勉強する事もあるようです。
サッカー少年が目指すのはJリーグの先にある海外リーグでしょう。野球少年も甲子園や国内野球を超えて、目指すのは大谷さんでしょう。
特に子どもって大きな夢を平気で本気で持つものです。そして厨二病の治癒とともに自分の力量と目標の再設定をする。そんな感じでしょう。
絵画や工作が好きな子の中に、サッカーや野球少年が抱くような大きな夢を持っている子はほとんどいません。
それは日本人で成功してるアーティストが少ないのと、成功していてもあまり尊敬されておらず、注目も浴びないからだと思います。
なので、ピアノも似たようなものですが、子どもの頃にプロになる技術をしっかり身に着けさせようとすると、むしろ嫌いになってしまう事が多くあります。
せっかく興味関心を抱く対象ができたのだから、僕はそれを大切に育てたいと思っています。
そのために、まずは絵画や工作を通して、”自分で考える・自分で決める・自分で造る”を大切にしているのです。
アートはあらゆるものを吸収しながら、それらを内包しつづける事で発展してきました。
そのため、音楽の絶対音感のような小さい時に身につけるべき能力や、技術のようなものがありません。
物を見る力(デッサン力)は必要とされる場面は多いですが、それも必ずしも子ども時代に見つける必要はありません。
というわけで、今回も終わらせ方が難しいのですが、上に書いてることを踏まえてインタビュー記事を読んでいただけたら、ちょっと真意がわかってもらえるかなぁ~と思います。
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スタディーチェーン:アートスタジオプチプペ インタビュー記事
https://studychain.jp/interview/petite-poupee/
※サイトリニューアルのため、左上ロゴをクリックするとページが見つからない旨が出ます。
ヒュースター株式会社
https://hustar.co.jp/
※サイトリニューアルのため、インタビューコンテンツへのリンクはありません。
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